特別支援教育(とくべつしえんきょういく) 専門(せんもん)の ワトルに できること

特別支援教育のサムネイル画像。体育座りで首を傾げる人の頭上には吹き出しがあり、special needs education?の文字がある。 ワトルについて

ワトルの先生せんせいは「特別支援教育とくべつ しえん きょういく」を 専門せんもんに まなんでいます。

でも、「特別支援教育とくべつ しえん きょういく」が なにか、わかりますか?

もしかしたら、よくわからないひとも、おおいかもしれません。
「(ふつうの学校がっこうに かよう)障害しょうがいのない 生徒せいとは おしえられないのでは…?」などという 誤解ごかいを しているひとも、いるかもしれません。

じつは、特別支援教育とくべつ しえん きょういくの かんがえかたは、障害しょうがいがあっても、なくても、みんなの やくに たちます

このページでは、特別支援教育とくべつ しえん きょういくとは なにか、紹介しょうかいします。

  1. 特別支援教育(とくべつ しえん きょういく)とは
          1. 引用・参考文献(いんよう・さんこう ぶんけん)
  2. 「特別支援教育専門(とくべつしえんきょういく せんもん)の先生(せんせい)」とは
    1. どんなことを まなんでいるの?
    2. 教員免許(きょういん めんきょ)の しくみ
  3. 特別支援教育(とくべつ しえん きょういく)に まつわる「誤解(ごかい)」
    1. 特別支援教育(とくべつ しえん きょういく)=レベルの ひくい 勉強(べんきょう)??
    2. よく まちがえられる 職業(しょくぎょう)
      1. 養護学校教諭(ようごがっこう きょうゆ)=養護教諭(ようご きょうゆ)??
      2. 特別支援専門(とくべつ しえん せんもん)の 先生(せんせい)= 障害者支援施設(しょうがいしゃ しえん しせつ)に つとめているの?
    3. できそうでできない、「専門外(せんもんがい)」のこと
  4. 特別支援教育(とくべつ しえん きょういく)が「みんなの役(やく)にたつ」理由(りゆう)
    1. 科学的(かがくてき)に みる「学習(がくしゅう)の しくみ」
      1. 脳(のう)が 学習(がくしゅう)する しくみ
          1. 参考文献(さんこう ぶんけん)
    2. 特別支援教育的(とくべつしえんきょういくてき)「こまりごと分析(ぶんせき)」
      1. 「たしざんの くりあがりが できない」ケース
        1. 原因(げんいん)は なにか、かんがえる
        2. 解決策(かいけつさく)を かんがえる
          1. 数字すうじや 位くらいどりの みまちがえが あるとき
          2. 数かず・たしざんの 意味いみが わからないとき
          3. 一度いちどに たくさんのことが できないとき
          4. うまく かけないとき
        3. まとめ
    3. 「わからない」を「科学的(かがくてき)」に かんがえる
  5. 特別支援(とくべつしえん)の 視点(してん)から、「いま」を みつめなおす

特別支援教育(とくべつ しえん きょういく)とは

特別支援教育とくべつ しえん きょういくとは、こども ひとりひとりの 特性とくせい(からだ・のう特徴とくちょう)に あわせて おしえる 教育きょういくの ことです。

文部科学省もんぶかがくしょうでは、以下いかのように かいています。

特別支援教育とくべつ しえん きょういくは、
障害しょうがいのある 幼児ようじ 児童じどう 生徒せいと
自立じりつ社会参加しゃかい さんかけた 主体的しゅたいてき取組とりくみ支援しえんする という視点してんち、

幼児ようじ 児童じどう 生徒せいと 一人一人ひとりひとり教育的ニーズきょういくてき にーず把握はあくし、
その てるちからたかめ、生活せいかつ学習上がくしゅうじょう困難こんなん改善かいぜん また克服こくふくするため、
適切てきせつ指導しどう およ必要ひつよう支援しえんおこなうものです。

文部科学省>教育>特別支援教育もんぶかがくしょう きょういく とくべつしえんきょういくより引用いんよう1

この文章ぶんしょう大切たいせつなところは、「教育的ニーズきょういくてき にーず把握はあく」する というところです。

教育的ニーズきょういくてき にーずとは「生徒せいとが、まなぶために 必要ひつようとしていること」という 意味いみです。

つまり「○○障害しょうがいだから、〜しよう」と 診断名しんだんめいなどで きめることをやめよう、生徒せいとそれぞれが 必要ひつようとしていることを かんがえ、ひとりひとりに あった 教育きょういくを していこう、ということを 目標もくひょうにしているのです。

そのため、学校がっこうでは 必要ひつよう生徒せいとのために、「個別こべつ教育支援計画きょういく しえん けいかく2」を たてます。
これは、その生徒せいとが「どんな手助てだすけが必要ひつよう」で、「いま、どんな支援しえんをしている」かを 記録きろくしていくものです。

この計画けいかくをつくるときは、学校がっこうと、保護者ほごしゃ(おとうさん、おかあさんなど)、福祉機関ふくし きかん医療機関いりょう きかん病院びょういんなど)が 相談そうだんしながら、内容ないようを きめます。また、進学しんがく(つぎの学校がっこうへ いくこと)のときは、バトンのように その内容ないようが ひきつがれていきます。

引用・参考文献(いんよう・さんこう ぶんけん)
  1. 引用いんよう文部科学省もんぶかがくしょうウェブサイト:特別支援教育とくべつしえんきょういく ↩︎
  2. 参考さんこう文部科学省もんぶかがくしょうウェブサイト:参考さんこう1「個別こべつ教育支援計画きょういく しえん けいかくについて」 ↩︎

「特別支援教育専門(とくべつしえんきょういく せんもん)の先生(せんせい)」とは

襟付きシャツとズボンを着た先生のイラストと、special needs educationの文字

どんなことを まなんでいるの?

わたしたちは 特別支援教育とくべつ しえん きょういく分野ぶんや学習がくしゅうのなかで、

  • ひとは、「どのように」まなんでいくのか(学習がくしゅうのしくみ)
  • ひとには、どんな「からだ・のうの くせ」が あるのか(身体的しんたいてき認知的にんちてき特性とくせい

を くわしく 勉強べんきょうしてきています。

小学校しょうがっこう中学ちゅうがく高校こうこう教員免許きょういん めんきょを とるための 勉強べんきょうでは、その「教科きょうかの おしえかた」が 大事だいじになります。一方いっぽう特別支援教育とくべつ しえん きょういく授業じゅぎょうでは、人間にんげんの メカニズム(しくみ)大事だいじに なります。

実際じっさいに こどもに おしえるときは、特別支援学校とくべつ しえん がっこう学級がっきゅうでも、通常学級つうじょう がっきゅう(ふつうのクラス)とおなじように、学習指導要領がくしゅう しどう ようりょうに そった 内容ないようを おしえます。(※学習指導要領がくしゅう しどう ようりょう日本にほんくにが きめた、学校がっこうで おしえる 内容ないよう

ただ、授業じゅぎょう内容ないよう教材きょうざいなどは、生徒せいと ひとりひとりの 特性とくせいや とくい・にがてに あわせて 計画けいかくし、つくります。

教員免許(きょういん めんきょ)の しくみ

小学校、中学校、高校の教員免許と特別支援学校の免許が足し算されているイラスト

特別支援学校とくべつ しえん がっこうで はたらくには、2つの免許めんきょ必要ひつようです。

それは、普通学校ふつう がっこうしょうちゅう高校こうこう)の教員免許きょういん めんきょ特別支援学校とくべつ しえん がっこう教員免許きょういん めんきょです。

特別支援教育とくべつ しえん きょういく免許めんきょだけでは はたらくことが できません。かならず 2つを くみあわせて つかいます。

たとえば、小学校しょうがっこう特別支援学級とくべつ しえん がっきゅう特別支援学校とくべつ しえん がっこう小学部しょうがくぶで はたらきたいときは、「小学校しょうがっこうめんきょ」+「特別支援学校とくべつ しえん がっこう免許めんきょ」が ひつようです。

ぎゃくに いうと、2つの免許めんきょを もっていますので、大学だいがく卒業そつぎょうしたあとは、普通ふつう学校がっこう特別支援学校とくべつ しえん がっこうの、どちらででも、はたらくことができます。

特別支援教育(とくべつ しえん きょういく)に まつわる「誤解(ごかい)」

特別支援教育(とくべつ しえん きょういく)=レベルの ひくい 勉強(べんきょう)??

小・中・高 免許と書かれた箱の上に、特別支援免許と書かれた箱をのせているイラスト

特別支援教育とくべつ しえん きょういく専門せんもんです」と おはなしすると、

  • 「うちの障害しょうがいないから…」
  • 「ふつうの学校がっこうは おしえられないんでしょう?」

などと、いわれることが あります。

これは、おおきな かんちがい!
うえにも かいたように、先生せんせいは みんな、しょうちゅう高校こうこう免許めんきょも、もっています。
もちろん、もっている免許めんきょ内容ないようを おしえることができます(ちなみに わたしは、小学校しょうがっこう中学校ちゅうがっこう高校こうこうの ぜんぶで、おしえることができます)。

特別支援学級とくべつ しえん がっきゅう学校がっこうでは、生徒全員せいと ぜんいんに、段階だんかいを さげて おしえているわけでは ありません。
大事なことは、その生徒せいとに あった 内容ないようで おしえることです。知的障害ちてき しょうがいなどの 事情じじょうがない 場合ばあいは、ふつうの学校がっこうと おなじ内容ないよう勉強べんきょうしているのです。

よく まちがえられる 職業(しょくぎょう)

養護学校教諭(ようごがっこう きょうゆ)=養護教諭(ようご きょうゆ)??

特別支援教育専門の先生のイラストと、養護教諭のイラスト。真ん中にはノットイコールの記号。テキストは以下。特別支援教育専門の先生は、普通学級や特別支援学級、特別支援学校や聾学校、もう学校などではたらく先生。養護教諭は、保健室の先生。

最近さいきんでは「特別支援学校とくべつ しえん がっこう」という 名前なまえが ひろまってきましたが、むかしは「養護学校ようご がっこう」とよばれていました。そして、養護学校ようご がっこうという 名前なまえだったときには、よく「保健室ほけんしつ先生せんせいですか?」と まちがえられていました。

この 2つの 仕事しごと言葉ことばは にていますが、

  • 養護学校教諭ようご がっこう きょうゆ特別支援学校とくべつ しえん がっこうで はたらく 先生せんせい
  • 養護教諭ようご きょうゆ保健室ほけんしつ先生せんせい

という 意味いみです。
この 2つの 仕事しごとは、勉強べんきょうする 内容ないようが、ぜんぜん ちがいます。まちがえやすいですが、まったく ちがう仕事しごとなのです。

特別支援専門(とくべつ しえん せんもん)の 先生(せんせい)= 障害者支援施設(しょうがいしゃ しえん しせつ)に つとめているの?

障害者支援施設しょうがいしゃ しえん しせつに つとめているひと」とも まちがえられやすいです。

しかし、こちらも まったく ちがいます。

特別支援教育とくべつ しえん きょういくは「教育きょういく」の 分野ぶんやですが、障害者支援施設しょうがいしゃ しえん しせつなどは「福祉ふくし」の 分野ぶんやです。いく大学だいがくも、勉強べんきょうする内容ないようも おおきく ちがってきます。

くに担当部署たんとう ぶしょも、教育きょういくは「文部科学省もんぶ かがく しょう」、福祉ふくしは「厚生労働省こうせい ろうどう しょう」と ことなるのです。

できそうでできない、「専門外(せんもんがい)」のこと

特別支援の先生と、お医者さん、心理カウンセラー、社会福祉士の人の仕事は違うことを示したイラスト

にているけれど、わたしの 専門せんもんではないことも あります。

たとえば、以下いかのような ことです。

  • 障害しょうがい病気びょうき診断しんだんを する
  • こころ病気びょうき相談そうだん(カウンセリング)を する
  • 心理検査しんり けんさIQあいきゅーこころ状態じょうたいなどを はかる テスト)を する
  • 病院びょういん福祉制度ふくし せいど紹介しょうかいする

障害しょうがい病気びょうき診断しんだんは「医療いりょう」の分野ぶんや ですので、お医者いしゃさんの 仕事しごとです。
カウンセリングや 心理検査しんり けんさをするのは、臨床心理士りんしょう しんり しさんの お仕事しごとです。そして、医療いりょう福祉制度ふくしせいど紹介しょうかいするのは、社会福祉士しゃかい ふくし しさんの お仕事しごとです。

にている分野ぶんや仕事しごととなので、まちがえられやすいのが むずかしいところです。
ですが、これらは 専門外せんもんがいなので、わたしには できないのです。

わたしの仕事しごとは、あくまでも勉強べんきょうを おしえる」こと。
ぜひ、しっておいてください。

特別支援教育(とくべつ しえん きょういく)が「みんなの役(やく)にたつ」理由(りゆう)

科学的(かがくてき)に みる「学習(がくしゅう)の しくみ」

脳の中の働きを表したイラスト。新しいものを取り込んだら、ノートに書き込んで、本棚にしまう様子が描かれている。

特別支援教育とくべつ しえん きょういくは、ひろく ふかい 学問分野がくもん ぶんやです。
からだに障害しょうがいのある 生徒せいとを おしえるときは、からだの しくみを よくっている 必要ひつようがあります。また、みみ障害しょうがいのある 生徒せいとを おしえるときは、みみのしくみや 言葉ことばをおぼえる 過程かていを よくっている 必要ひつようが あります。

すべては 説明せつめいできないですが、ここでは「のうのしくみと ひと学習がくしゅうする過程かてい」を テーマに、かんがえてみたいと おもいます。

脳(のう)が 学習(がくしゅう)する しくみ

ひとが なにかを 学習がくしゅうするとき、のうの なかでは、こんな ながれで、情報処理じょうほう しょりが おこなわれています。
(ここでは おおおまかな ながれだけ 説明せつめいします。)

  1. みみなどの 感覚器官かんかく きかんを つかって、外界がいかい情報じょうほうを とりこむ
  2. これまでの 知識ちしき記憶きおくと すりあわせ、理解りかいする(わかる)
  3. 記憶きおくする(おぼえる)

そして、かんがえたり、はなしたり、かいたりするときは、こんな活動かつどうが おこなわれています。

  1. 解決かいけつしたい問題もんだいに きづく
  2. 記憶きおくから 情報じょうほうを とりだす(おもいだす)
  3. かんがえる・よそうする
  4. 判断はんだんする(きめる)
  5. 行動こうどうする

それでは、特別支援教育とくべつ しえん きょういくでは、どうやって これらのしくみをつかい、生徒せいとの なやみを 解決かいけつしていくのでしょうか。

参考文献(さんこう ぶんけん)

3. 服部雅史はっとり まさし小島治幸こじま はるゆき北神慎司きたがみ しんじ(2015). 基礎きそからまな認知心理学にんち しんり がく人間にんげん認識にんしき不思議ふしぎ 有斐閣ゆうひかくストゥディア

特別支援教育的(とくべつしえんきょういくてき)「こまりごと分析(ぶんせき)」

学習がくしゅうするなかで「こまったこと」が おきたとき、わたしたちは、うえに かいた 項目こうもくのうち、どこで こまっているのかな?と かんがえます。

どのように かんがえるか、具体例ぐたいれいを あげて 説明せつめいしてみましょう。

「たしざんの くりあがりが できない」ケース

原因(げんいん)は なにか、かんがえる

「たしざんの くりあがり」は、ひとつの 行動こうどうの ように みえます。
しかし 本当ほんとうは、したのように、いくつもの 行動こうどうが つながって、ひとまとまりの 行動こうどうに なっています。

  1. 数字すうじを よむ
  2. かず意味いみや、りょうがわかる
  3. たしざんの 意味いみや、計算方法けいさん ほうほうが わかる
  4. 順番じゅんばんどおりに、かず計算けいさんする
  5. えんぴつなどを つかって、こたえを かく

そのため、原因(げんいん)は、したのような ものが かんがえられます。

  • 数字すうじや、くらいどり(いちくらいじゅうくらいなど)を うまくよめていないかもしれない(知覚ちかく
  • かず概念がいねんや、たしざんのしくみが わからないのかもしれない(概念理解がいねんりかい
  • わかっているけれど、計算けいさんの とちゅうで あたまが いっぱいになっているのかもしれない(ワーキングメモリ)
  • 手先てさき不器用ぶきようで、かずうまくかけないのかもしれない(運動機能うんどう きのう

これらの なかから、時間じかんをかけて、原因げんいんをしぼっていきます。
生徒せいと勉強べんきょうのようすを みたり、ほかの教科きょうか生活せいかつのようすなどから 情報じょうほうを あつめたりして、原因げんいんをかんがえるのです。

解決策(かいけつさく)を かんがえる

原因げんいんが わかったら、今度こんど解決策かいけつさくを かんがえます。

ポイントは、「にがてを ちいさく、とくいを おおきく」することです。
にがてなことは、すこしでも らくになるように、工夫くふうします。そして、とくいなことは、どんどんと つかっていけるようにします。

では、さきほどの「たしざん」のれいでは、どのような方法ほうほうが かんがえられるでしょうか。

数字すうじや 位くらいどりの みまちがえが あるとき

「みづらさ」で こまっているときは、みやすくなる方法ほうほうを かんがえます。

たとえば、視力しりょくが ひくいときなどには、文字もじを おおきくします。
視力しりょく正常せいじょうだけど、みることが にがてなときは、くらいごとに 色分いろわけするなど します。

みやすさは、ひとりひとりちがうので、ご本人ほんにん相談そうだんしながら 方法ほうほうを かんがえます。

数かず・たしざんの 意味いみが わからないとき

意味いみがよくわからない」ときは、いろいろな教材きょうざい(おしえる道具どうぐ)をつかって、おしえます。

みのまわりにあるものや、すきなものを つかうと、たのしんで かんがえられることもあります。イメージを つかみ、よくわかるまで、時間じかんをかけて 勉強べんきょうします。

一度いちどに たくさんのことが できないとき

わかっているけれど、「(複雑ふくざつ作業さぎょうで)あたまが いっぱいに なってしまう」ときです。

このときは、計算けいさん順番じゅんばんを こまかく わけて、ひとつずつ、ゆっくりできるようにします。
なれるまで、計算けいさん手順表てじゅん ひょう順番じゅんばんをかいたひょう)を みて、練習れんしゅうするときも あります。

うまく かけないとき

あたまでは わかっているけど、かくうごきが むずかしいときが あります。

このときは、うまくかけるように 工夫くふうをします。たとえば、こたえのらんを おおきくする、もちやすいえんぴつを つかう、パソコンなどを つかう、などの 方法ほうほうが あります。

まとめ

このように、ひとつの原因げんいんにも、たくさんの方法ほうほうが かんがえられます。

本人ほんにんが やりやすいか どうか、環境かんきょう学校がっこういえなど)の なかで つかえるか どうかを かんがえながら、一番いちばんよい方法ほうほうを かんがえていきます。

「わからない」を「科学的(かがくてき)」に かんがえる

特別支援教育とくべつ しえん きょういくの かんがえかたは、とても科学的かがくてきで、論理的ろんりてき方法ほうほうです。

これまでの教育現場きょういく げんばで よくいわれていた、「やるが あれば なんでもできる」「(やみくもに)とにかく 問題もんだいを とけばよい」などの 精神論せいしんろんに たよった方法ほうほうが、すごく 大雑把おおざっぱなのが わかると おもいます。

障害しょうがいが あっても なくても、勉強べんきょうが「わからない」ときは かならず あります。
そして、どんなに やるが あっても、方法ほうほうが わからなければ、解決かいけつは しません。

特別支援教育とくべつ しえん きょういくの かんがえかたは、自分じぶんの つまずきを「科学的かがくてきに みなおす」視点してんを あたえてくれます。
だから、特別支援教育とくべつ しえん きょういく「みんなの やくに たつ」のです。

特別支援(とくべつしえん)の 視点(してん)から、「いま」を みつめなおす

自分の能力グラフの前に立つ人のイラストと、this is my natureの文字。

「あなたには、どんな 特性とくせいが ありますか?」と きかれたら、どう こたえますか。

もしかしたら、大人おとなの わたしたちでも、こたえるのが むずかしいかもしれません。

それも そのはずです。おおくの人は 一斉指導いっせい しどう(みんな一緒いっしょ勉強べんきょうする方法ほうほう)で まなんでいます。だから、自分じぶんに あわせた まなびかたを してきていないのです。

でも、もし、もっと 自分じぶんに あった方法ほうほうで まなべていたら…?
おぼえることが 大変たいへんだった あの教科きょうかも、全然ぜんぜん わからなかった あの教科きょうかも、もっと わかりやすく、おもしろかったかもしれません。

いま、勉強べんきょう苦労くろうしている 生徒せいとさんが いたら、それはきっと、自分じぶんを しる いい機会きかいです。

どこで つまずいているのか。なぜ、よくわからないのか。

からまったいとを、人間にんげんのしくみ」という 視点してんから、一緒いっしょに ほどいてみませんか。
いとが ほどけたら、きづかなかった 自分じぶん一面いちめんや、いきやすくなるヒントが、みえてくるかもしれません。